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デーヴィッド・ケルディアン

デーヴィッド・ケルディアンは、国際的に知られた詩人であり小説家で、その作品は12の言語に訳され世界中で出版されています。デーヴィッド・ケルディアンは、詩、回想録、小説、中編小説を納める13部からなる、自ら名付けた『ルート・リバー・サイクル』を出版しています。

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ラシーン
ラシーン

デーヴィッド・ケルディアンは、1931年12月17日にアメリカ合衆国ウィスコンシン州ラシーンで生まれました。両親は、アルメニア人のメルコン・ケルディアンとヴェロン・ケルディアンです。デーヴィッドの育った地域は、トルコで起きたアルメニア人大虐殺を何とか生き残り移住してきたアルメニア人が人口のほとんどを占めているところでした。

若い日のデーヴィッドは、他の子供のように読書を楽しむことをせず、高校まで、「本が人生を語ることはない」として本を認めなかったそうです。そして、高校2年生の時に学校とラシーンを去りました。

デーヴィッドは、1952~1960年の間に、ウィスコンシン州立大学の哲学の学位を取り、卒業後は、靴のセールスマン、バーテンダー、工場労働者、日雇労働者として働き、軍隊に入りました。順番が逆転しているようですが、入隊中に高校の卒業証書をもらったようです。
色々な仕事についているようですが、19歳の時に作家になると心に決めてから、他の仕事をまじめに考えたことはなかったそうです。

『アルメニアの少女』

デーヴィッド・ケルディアンは、子供の時に母親に言われた「母さんの体験を書いてみたら」という言葉を1979年(27歳)に受け入れ、初めて書いた小説が『アルメニアの少女』だったのです。デーヴィッド・ケルディアンが、詩を書き始めてから14年目の事でした。

デーヴィッド・ケルディアンの母親(「アルメニア人大虐殺」にあった家族のただ一人の生き残り)の伝記『アルメニアの少女』は、世界中で出版され、2010年時点で26年間も増刷されています。

デーヴィッド・ケルディアンは、編集者として独創的な出版物を出しています。そのひとつ、ケルディアンの名詩選集『アメリカへの定住: 現代詩人14人の民族表現』は、アメリカ初の多民族名詩選集となっています。

デーヴィッド・ケルディアンが受けた賞や栄誉は以下の通りです。

『アルメニアの少女』
【『アルメニアの少女』】
  • ボストン・グローブ-ホーン図書賞(1979年):『アルメニアの少女』
  • ルイス・キャロル書棚賞(1979年):『アルメニアの少女』
  • ジョン・ニューベリー・メダル栄誉賞(1980年):『アルメニアの少女』
  • ジェーン・アダムズ児童図書賞(1980年):『アルメニアの少女』
  • バンタ賞(1980年):『アルメニアの少女』
  • 全米図書賞ノミネート(1981年):『二つの川の流れの向こうに』
  • ウィスコンシン州特筆作家賞受賞(1994年):過去全ての作家活動に対して

デーヴィッド・ケルディアンの妻は、児童図書のイラストレーターで、ケルディアンと共に手作業で本を製作して出版しています。
ケルディアン夫婦は、現在オレゴン州のオーロラに住んでいます。